【神社名・主祭神】
 加夫呂伎熊野大神櫛御気野命
(かぶろぎくまののおおかみくしみけぬのみこと)
 ※素戔嗚尊様のこと

【熊野大社拝殿】

【神社概要】
 島根県松江市にある出雲の国一之宮。
 出雲神話である『八岐大蛇』に登場する神
「素戔嗚尊」が主祭神である。
「日本の火の発祥の地」と伝わる熊野大社は、
出雲大社と特別に関係が深く、
10月15日には鑽火祭(さんかさい)という
独特な神事が行われます。
出雲大社の「古伝新嘗祭」で用いる
火をおこすための

「ひきりうす」と「ひきりぎね」

を、出雲大社国造みずから受け取りに
熊野大社に行きます。
その際持参する大きな餅をめぐって、
押し問答が交わされる
「亀太夫神事」
は、大変変った神事であり、
今も、熊野大社と出雲大社の格差(社格)
の違いを顕著に表しています。
 

【関連神話】
 ・八岐大蛇退治
 ・大国主命とスセリヒメ

【見どころ】
 熊野大社の見どころは、「鑽火殿」です。
この「鑽火殿」は、
上述の「ひきりうす」と「ひきりぎね」
が保管されている社殿です。

 

【熊野大社と出雲大社との関係】
出雲国造家の代替わりの時、
その次の国造が、熊野大社を訪れ、
この「ひきりうす」と「ひきりぎね」を
使って熾した「神火」でご飯を炊き、
食すことで、真の出雲国造になります。
そして、その「火」は、次の国造に
代が変わるまで、灯し続けられます。

【神社の雰囲気】
山と川に囲まれた、事前豊かな場所に
御鎮座されています。
緩やかな時の流れを感じることが出来、
大変落ち着いた雰囲気です。
本殿の両脇には、素戔嗚尊様の母君である
「伊邪那美命」と妻である「櫛名田比売命」が
祭られており、柔らかい感じがとても良いです。

【グルメ・温泉】
・熊野大社駐車場の隣に、
八雲温泉 ゆうあい熊野館」があります。